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THEiDOLM@STER 二次創作長編 『DeepBule Rel@tions』 第一章 [SS]

と、言う事で第一章です。
イラストをnanpPに依頼したところ快く引き受けて描いてくれました!
nanpPに多大なる感謝を!!
注意事項


・作者はXBOX360を所持しておりません(PSPは持っていますが)
・シナリオやキャラのしゃべり方は他の方のSSやコミュ動画でかじった程度です
・作者独特の言い回しがあるかもしれません 叩いてください
・オリジナルキャラが結構出ます
・間違いがあったらどんどん叩いてください 叩かれたらそれが励みになります


きょろ、と千早は目だけを動かして様子を伺う。隣には少女、そして正面にも同い年ぐらいのスーツを着た少女の姿があった。
一月にこの事務所の社長にスカウトされ、晴れて候補生となった彼女は、これまで週数回のレッスンを受ける日々を送っていた。
ところが、アイドル候補生としての日常にもようやく慣れてきた頃、突然765プロの社長から直々に電話がかかってきた。社長とは言え気さくな人柄で、候補生のレッスンにもよく顔を出すような人だったが、直に電話をしてきたのは初めてのことだった。
その内容はというと、
『話があるから、明日午後に事務所の応接室に顔を出してくれたまえ』
話、とはまた抽象的な表現である。当然のことながら千早は電話越しの彼に、一体どういったお話ですか、と尋ねたわけだが、それに対する社長の返答は、
『まぁそれは来てのお楽しみだよ、はっはっは』
と言う言葉と、豪快な笑い声のみ。千早はなんとなく腑に落ちない気持ちを抱えながら、翌日……つまり今日、こうして応接室に顔を出したわけなのだが、そこに社長の姿はなかったというわけだ。

「…………」

ちらり、と隣の少女を見やる。
少女と千早

自分に似ている少女──自分より年上に見える。この子も千早と同じく、用件を知らされることなく呼び出されたのかもしれない。
しかしその目はまっすぐに目の前の少女に注がれていた。

「それじゃあメンバーも揃ったところだし、始めましょ」
向けられたふたつの視線に答えるように、少女が机の上に書類を広げて笑顔を浮かべた。確かこの事務所に所属するアイドル候補生で先にデビューした『GLASS RING』の秋月律子のはずだ。
なんでトップアイドルにまで上り詰めた彼女がこんなところに居るのだろう?
「今日集まってもらったのは他でも無いわ」
 秋月律子はもったいぶるような口調で言うと、机の上に広げられた書類の中から二枚の履歴書を抜き出した。千早が、そして隣の少女が事務所に送ったものだろう。
「ヴィンセントさんと、千早さん。」
 履歴書とふたりの顔を見比べるように視線を動かした彼女は、コホンと咳払いをしてみせた。
「貴方達の正式なデビューが決まったの」
「…………」
「…………」
 少女の言葉を噛み砕いて飲み込むまでに少々の時間を必要とした。三人の間に流れる無言の時間。
 やがて、そこから一拍置いて千早の隣に座った少女が声を発した。
「そうか……」
「意外と無反応なのね」
そんな彼女らの手慣れていそうなやりとりに気を取られていたが、千早ははっとして顔を上げる。
『デビュー』
確かにそう言った。
それは、この事務所に応募書類を送ったときからずっと待ちわびていた言葉。千早が驚いたような顔で秋月律子を見ると、彼女は笑みを浮かべて小さく頷いた。
「私が貴方達のプロデューサーよ。よろしく」
秋月律子はスーツの内ポケットから名刺ケースを取り出すと、千早たちに名刺を差し出す。
「…………」
765プロダクション、と書かれた名刺に目を通していた千早だったが、ぴたりと動きを止める。
(そういえば、さっき……)
別に名刺におかしな点があったわけではない。ひとつ、先ほどの彼女の言葉の中に気になる点を見つけたのだ。
「あ、あの……」
千早は遠慮がちに秋月律子に話しかける。
そういえば、彼女のことはなんと呼んだらいいのだろう。
ふと、頭の中にそんな疑問が浮かぶ。大物だからフルネーム?いや……律子は千早が言葉に詰まったのを見ると、そうそう、と手鼓を打った。
「呼び捨てでいいわ」
「わ、分かりました。律子さん」
「……律子『さん』か、まあいいわ」
「……」
もう一人の表情は相変わらず変化が無い
「あ、それで、さっき何か言いかけてたみたいだけど?」
律子が千早を見ると、千早は思い出したように口を開いた。
「律子さん。さっき『あなたたち二人の』と言っていたけど……」
「ん? それがどうかしたの?」
「私たちは同じ時期にデビューをするということで?」
千早の質問に律子は、あぁそれね、と笑う。
「肝心なことを言ってなかったわね。ふたりってのは言葉の通りの意味で、二人組のユニットとして四月にデビューするの。これは顔合わせよ」
「……面白い」
リボンの少女は、律子の言葉に少し嬉しそうな様子を見せる。
アイドルユニット。そう聞くと、確かに憧れの世界に飛び込んだというのを実感させられる。しかし、千早は隣の少女のように喜べないでいた。
「何か、不満な点でも?」
 表情を曇らせる千早の顔を、律子はひょいっと覗きこむ。ふいに律子と目が合って千早は息を飲んだが、すぐにバツが悪そうに目をそらした。
「不満、というわけではないけど……」
そこまで言って、千早は次の言葉を飲み込む。こう切り出したものの、続きを言っていいものか、と躊躇われたからだ。
「ん? 遠慮せずに言ってみなさい」
律子が穏やかな声で言う。千早はすうっと息を吸ってから、飲み込んだ言葉を口にした。
「……私は、ずっと、自分ひとりの力でやっていきたいと考えていましたから」
そう言うと、千早はわずかに視線を落とす。別にユニットが嫌だとかこの少女が気に入らないだとか、そう言った理由があるわけではない。ただ、ソロで自分の実力を試してみたいという気持ちが強かったのだ。
「…………ふぅ」
横目で隣の少女を見ると、無表情だが落ち込んでいるようだ。これからユニットとしてやっていこうとしている人にそんなことを言われてしまったわけだし、そうなってしまうのも当然と言えば当然だ。
本心とはいえ、なんとなく少女に申し訳ない気持ちになってしまう。
「うーん。ソロ、ねぇ」
黙ったまま千早の話を聞いていた律子は、何かを考えるようにそう呟くと、机にもたれかかってこう続けた。
「千早がある程度の力をつけたとき、もう一度それを言ってくれない?そのときに考えるわ」
口調は穏やかではあるが、その内容は厳しいものだった。つまり、今の千早にはソロでやっていく力はない、と言うことを暗に言っているわけだ。
もちろん千早だって新人である自分が口うるさく注文をつけられる立場でないことは分かっていたけれど、それでもこうもはっきり言われてしまっては、やはり複雑なものがある。とはいえ、プロの言うことももっともであることは十分に理解できるし、千早だってそこまで子供ではない。千早は膝に手をついて、軽く頭を下げた。
「……生意気なことを言ってしまいました」
「いや、自分の意見を言うことは大切だから。これからも遠慮しないで言ってくれていいわ」
律子は軽い口調で言う。千早が気にしないように、出来るだけ軽い雰囲気を作ろうとしてくれているのもしれない。
そのまま彼女は手にした履歴書に再び視線を落とすと、仕切り直すように「さて」と続ける。
「じゃあ簡単に自己紹介でもしてもらおうかしら。まずは千早からね」
コホンと軽く咳払いをした律子は、気を取り直したように千早に向き合う。千早はしゃきっと背筋を伸ばすと、律子と少女をまっすぐに見据えた。
「如月千早、15歳の高校1年生です。趣味は歌うこと。以上です」
あっさりすっきり簡潔な自己紹介に律子は小さく笑いをこぼす。ちなみに少女はというと……冷ややかな目でこちらを見つめていた。
律子の視線がリボンの少女に向いて少女がしゃべり始める
「エリン・ヴィンセント。高校三年生で年齢は17。特技兼趣味はダンス 以上だ」
感情と抑揚の無い鋭い声が最低限の事実だけを伝えた。
「……?」
不思議そうな顔で千早はエリンを見る。
「ああ、両親が日系でな 本名はこう書くんだ」
と言って彼女は紙に自分の名前を書く

慧琳・オーガスタ・ヴィンセント

それで千早の疑問は氷解した。
確かに目が蒼いし心なしか自分より肌が白い…
ただ綺麗と言うよりは華奢といったイメージが強そうだ
しかし表情に温かみはなく、ただ、冷たさのみが残留している。
───まるで──人形
そんな事を千早が考えていると
「よし、それじゃあ改めて。ヴィンセントさんと千早――」
と律子が声を上げた
「律子」
律子の言葉を遮るようにして、慧琳が発言する
「どうしたの?」
「何時もの通り呼び捨てで構わない」
どうやら律子とは面識があるようだ
「そうね。千早はどうかしら」
彼女の問いかけに、千早は、
「はい、構いません」
と答える。これから仕事として関わっていくわけであるし、丁寧に呼んでもらう必要もないだろう。
律子は了解、と言って片手を腰に手を当ると、気合を入れるように拳を握った。
「それじゃあ、当分はレッスン ビシビシ行くから覚悟しておきなさい!」
「はい!」
「了解!」
こうして一つのユニットが誕生した
『如月千早』『慧琳・ヴィンセント』
ユニット名は『DEEP BULE』

どこか影を持つ二人が謡い、舞うのは────夜想曲(NOCTURNE)
第一章 [夜想曲(ノクターン)] 続く
タグ:SS 第一章
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コメント 1

nanpP

本編スタートおめでとうございます~(´ω`)
そして自分の絵を使っていただいて感謝です。
これからの更新に期待してますよ(゚∀゚)
by nanpP (2008-08-06 23:58) 

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